もがちゃん、ありがとうの歌

歌おうと思ったけどブログは音声が流れないので文体にしていきたい。

 

急に超個人的な話になってしまい申し訳ないのだが、昨年、2006年の12月ごろ、色々あって本気で死を意識した時期があった。その前後もけっこうヤバめではあったのだが、特に12月は、長州力と戦った後に担架で運ばれながら真鍋アナと話してるときの大仁田厚ぐらいヤバかった。

 

ちょうどその頃は、ゲームオブスローンズのシーズン5をHuluで観終えたので、Huluを解約したばかりであった。しかし、時間はすこぶるあったので、狂ったようにゲームをしていたのだが、いかんせん持て余すのだ。それは、基本的にドラマか映画を観ながらゲームが主なスタイルであった為である。

 

 

そこで、『最上もがのもがマガ!』である。

 

 

アメーバなのにアベマという配信サービスがあるらしいと小耳に挟んだのは、私も愛読している漫画『ドリフターズ』のアニメが、アベマが最速放送だと、筆者の平野浩太氏がツイッターで宣伝していたからである。

 

ドリフ(荒井注らのことではない)はアベマで観ていたので、他にも何か面白い番組はないものかザッピングしていたところ、本当にたまたま偶然奇遇にもお昼の再放送枠でやっているのを発見してしまったのだ。

 

 

それが、『最上もがのもがマガ!』である。

 

 

もうシンプルに面白かったというのが全ての感想である。

 

私は一番の舎弟で若頭でもあるので、でんぱ組.incの曲はときたま聴いていた為、もがたんぺ a.k.a 最上もがさんのことは知っていた。知ってはいたが、でんぱ在宅オタとしてはピンキー a.k.a 藤咲彩音さんが推し(理由:顔がかわいい)だったので、視聴に多少の躊躇いがあったことは想像に難くないだろう。

 

というのも、そもそも筆者はグループの誰かを推すとき、一番人気がありそうな所にはいかない傾向がある。思いつく限り浮かべると、例えばモー娘。なら久住小春さん、SMAPならゴロウちゃん、関ジャニなら横、平成なら八乙女クン、TrySailならナンちゃん、WUGならかやたん、特別深い理由があるわけではないが、とにかく看板的な、センター的な人は選ばない傾向にある。わざとそうしているのか、結果としてそういうタイプの人を好きになるのかはわからないが、統計的にはそのようなのだ。

 

そういうわけで、私が知っている湯葉より薄い情報に基づいた印象によると、もがちゃんはピンチケとかが顔で選んでとりあえず推す、いや推してすらいないが、とりあえず集まってくるハチミツ的な感じだったのだ。しかもバチボコに可愛い。しかも美乳。普段であれば、もう絶対に避ける要素しかないのだ。

 

 

そういう先入観があったから、もがマガでもがちゃんが自由奔放に暴れる様子(筆者の観点が多く含まれる表現であることに注意)は、非常にギャップに溢れていた。これがいわゆるギャップ萌えなのだろうか。いや、萌えというよりは、面白いなと思った。裏表がないし、思ったことはハッキリ言うし、たまに凄い拗らせてるところが出るし、変顔が面白いし(基本的に自分を美人だと思ってる女性の変顔は0点)、私が想像していた以上に芳醇な人なのだと思った。

 

 

もがちゃんのパーソナリティに惹かれたということもそうだが、アシスタントがナイツの土屋伸之さんというのも非常に良い点だった。ナイツの漫才は、TRFのやつとじゅげむじゅげむのやつと、相撲のやつが非常に面白いので、是非見て欲しいと思う。お笑い博士号の筆者から見て、もがちゃんとナイツのボケである塙さんはボケのタイプが近いので、あれだけ土屋さんのと相性も良かったのではないかと思う。

 

そして、シンプルに番組の企画も面白かった。イエスキリスト a.k.a リリーフランキーさんや、もふくちゃんとの対談企画はもちろん、ワインのおじさんとホテルのおじさんのやつが特に面白かった。最近だと、システマのやつがめちゃめちゃ面白かった。

 

たまたま視聴した回が再放送だったので、その直後からむさぼるように過去回をごにょごにょして視聴した。そして最新回も追うようになったのであった。

 

そこで推し変問題である。

 

知者曰く「推し増しと称しての推し変は死刑」と言っていたが、「在宅であれば推し変は可」とも言っていたので、ある時期をおいて、もが推しになった。もちろん依然として当方は在宅である。

 

 

そういうわけで、明確に推しが決まると、今度は楽曲がより楽しめるようになったわけである。しかも、ちょうどBESTアルバムを配布していただいたので、これも非常に幸いであった。

 

でんぱ組.incの楽曲は、とにかく刺さる。自分の境遇がメンバーに近づくほど刺さるのだろう。わりと健常だった頃(当社比)は、でんでんぱっしょんぐらいしか好きな曲がなかったのだが、自分が電流爆破後の大仁田に近づくにつれて刺さる曲が増えたような気がする。もちろん、これまででんぱ組.incの音楽と本気で向き合って来なかったというのもあるだろうが、もがマガ事変以降、好きな曲がとても増えた。

 

特に「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」は、一番良く聴いていたし、PVでも高頻度で観ていたと思う。冬に春の歌を聴いたというのが良かったのだろうか。よくみたら作詞作曲がでんでんぱっしょんと同じ畑2060%さんだったので、楽曲としてもハマる要素が強かったのだと思う。

 

他は、W.W.D三部作やなんてったってシャングリラ、ナゾカラやFuture Divere、SabotageやVANDLISM、冬へと走り出すぉ!やIDOLなんかがかなり好きである。

 

私はこの後(というか現在)フリースタイルダンジョン経由でHIP HOPにもハマるのだが、でんぱ組.incがその土台の一部を形成したことは、想像に難くないだろう(明らかにそういう選曲である)。

 

 

そういうわけで、もがマガやでんぱ組.incの楽曲映像を見聞きするのは、当時の私にとっては炭水化物よりも重要な栄養供給源だったのである。自分がダメになりそうになったとき、でんぱ組.incの曲はとにかく元気が出る。もう一回聴きたい、もっと聴きたい、ずっと聴いてたいと思える。特に落ち込んだ時は、外的要因で気持ちを切り替えられるというのは非常に重要だったし、とてもありがたかった。

 

 

本来であれば、もっと詳しく、1曲ずつピックアップしてどこがどう好きなのか語りたいところではある。しかしながら、今日において、ブログでもがちゃんのことに触れているのに、でんぱ組.inc脱退について語らないのは、いささか不自然な気がする。

 

 とは言うものの、当方でんぱ組.inc完全在宅なので、正直なところ、もがちゃんがそれで良いなら、それで良いのではないかと思う。いや、もちろん本人も100%納得して出した結論ではないことは、その口ぶりから明らかだったと思う。それでも、多くの不安要素を覚悟しながら脱退を決意したのは、物凄い勇気が必要なことだったと思う。きっと、でんぱ組.incに加入したときの何倍ものそれが必要だったのではないかと思う。

 

 

 完全在宅なりの感想としては、脱退は驚きではなかった。というのも、まず筆者は最上もが単騎のファンであり、でんぱ組.incの紫牌のファンではないからだ。もちろん、でんぱ組.incとしてのもがちゃんの歌や踊り、表情も好きではあるが、やはり入りがもがマガなので、1人のアイドル・タレントとしてのもがちゃんがこれからも健在なのであれば、こんなに幸いなことはないと思う。

 

先日放送されたバラエティ番組『イッテンモノ』でも、今日のお笑い界を牽引している千鳥、三四郎サンドイッチマンら6人の芸人を前にしても、非常によく絡んでいたと思う。もがマガを見ていても思うが、ある種芸人キラー的な部分があるので、バラエティで生きていける素質も十二分にあると思う。特に、昨今は執拗に“ヤリにいってしまう”アイドル・タレントが多いので、それとは真逆に位置するもがちゃんは、むしろ映えるのではないかと思う。

 

※ヤリにいく:ドッキリや嘘企画であるとわかりながら、または、それだけでは特に撮れ高がなさそうな企画に対して、あえて騙されたりオーバーリアクションを取る行為のこと(例:鈴木奈々

 

 

在宅なりの想像をすると、多くのファン、もしくはそれ以外のゴミが、不仲説やもがちゃんの体調面、心情について、不確かな妄想を膨らませ、SNSミニブログ等で論じているのではないだろうか。私は決してそういった潮流に乗ることはない。むしろ、今だからこそ声のボリュームをMAXにして、もがちゃんへの感謝を叫びたい。

 

 

もがちゃんがもがマガで楽しいトークをしてくれたおかげで、無色だった日常に色を付けてくれたし、でんぱ組.incの楽曲、ライブへの興味関心を引き立ててくれた。ほとんどどんな曲も聴けなかった日々に、6つの音色を落としてくれたこと、本当に感謝している。あの時 狂ったようにでんぱ組.incの楽曲に熱中していなければ、きっとその体温は0に近づいていたのではないかと思う。でんぱ温泉に引っ張り入れてくれたもがちゃんには、本当に感謝しかない。感謝しかないのだ。

 

もがちゃん、本当にありがとう。

 

 

数人の芸能人を推してきた経験として、その時その人が一番良いと思う方法で、一番やりたいことやっててくれるのが、一番良いといつも思っている。確かにほとんど理想論かもしれないが、その人が楽しそうだというのが、一番の良いのではないかと思う。

 

それから、「応援」という行為には、前提として相手を「承認」する必要がある。だから私は応援はしない。私がするのは「援護」である。リフトされるより、リフトしたい。持ち上げられるより、持ち上げたい。

 

とは言っても、私のようなクソ在宅野郎にできることは、もがマガが始まる前にSNSで「もがマガ緊張してきたな」と言うことぐらいしかない。

 

ということで、『最上もがのもがマガ!』は、毎週月曜日22時からアベマで放送中である。再放送も沢山やっているし、マイリストに入れると後で見ることもできる。本当にいい時代になったものである。

 

みんなで見よう、『最上もがのもがマガ!』